エッセイ

眠れない夜に、ローテンションのウクレレライブ

基本は楽観的に生きている私だけど、ふとしたときに、気分がどぶどぶと沈むことがある。疲れているときや、お腹が空いているときや、運動不足のとき。なかなか眠れない夜もそう。

私は眠いときに眠るんだ!そんなワイルド精神でお昼過ぎに布団に潜ったのはいいものの、そのせいで体内時計が崩れてしまった。夜になってもなかなか眠くならずに、布団の中でiPhoneを付けては消し、付けては消しを繰り返す。

眠れそうで眠れない。あぁ嫌だなぁ。眠れない夜ほど、無駄なことを考えてしまうときってないじゃない。

私って無力だなぁ。そういえばライターになって、結局なにができたんだっけ?私が書かなくなっても、きっと誰も困らないしなぁ。そういえば保険料まだ払ってないんじゃない?あぁ嫌だ。美容院もサボってるから、根元のプリンが目立ってきた。髪もパサパサ、冴えないなぁ。

みんなはキラキラ、私はグズグズ。朝が来たらきっと太陽で溶ける。

なんて、頭の中でぐるぐると意味のないことを考えて気分はどん底。眠れないって人を虚しくさせるのね。そういうものなのね。胸の奥がぎゅうと絞られている気がする。眠れない夜のひとりぼっち感は、きっと誰もが経験しているものなのかもね。

みんないまなにしてるのかな。すやすや気持ちよく寝ていますか。そう思いながら、またiPhoneを付けちゃう。web漫画を読んで、インスタのコミックエッセイを読んで、最後にツイッターを開いた。

タイムラインをするするとスクロールして、すぐに目に入ったものがこれ。

私、さけぽよ...とか使う人、たぶんとっても好きなんです。あとは、そもそもこの方がとっても好きなんです、きっと。なになにどうしたの?なにがあったの?てゆうかウクレレ弾けたの?と思いながらツイートを遡って見つけた。

深夜のローテンションライブ。間違いなくローテンション。けどこのテンションの低さが、深夜のささくれた心に沁みたぁ。ウクレレのやわらかいポロロン音も、しっとりきれいな歌声も、歌の合間のローテンションの発言も。12:05の短いウクレレライブ。最後の曲はロビンソン。

私がいるここじゃない場所で、まだ眠っていない人が、ウクレレ弾いて歌ってる。それがたまらなく安心した。目を瞑って聞いているうちに、なんだか眠くもなってきた。

あぁいいな。人が動いているのを見るのって、なんだかとってもいい気分だな。どこかで誰かが生きてるだけで、安心できる夜もあるな。無理に気分を上げない自然さに、救われる夜もあるな。

そう思って、iPhoneのメモ帳にぽちぽちとこの文書を書きました。寝るとすべてを忘れるので、明日の私に届けます。

ウクレレライブ、またやってほしいなぁ。そのときもまた、ぜひローテンションで。